「つきそい応援団」誕生の背景
自分の付き添い経験から学んだこと、知ったこと、気づいたこと、ちょっとしたコツや工夫。。。教えてあげたいけれど伝える場所がなかったあんなことこんなことが、誰かの役にたつことができたら、自分の付き添いの日々も意味があったって思えるかな!
入院付き添い(付き添い入院)経験者による、付き添い中・これから付き添う人を応援する・役立つプラットフォーム、ウェブサイトを作りたい!
そう思ってから8年。ようやく形になりました^^
「つきそい応援団」構築のためのクラウドファンディング(2022年5月〜6月実施)にご参加くださった皆さまに心から御礼申し上げます。
子どもの入院は突然始まる「子どもの荷物を準備するだけで精一杯だった」
小児病棟に泊まり込み、子どもの身の回りの世話を担うお母さんたちの日常は過酷です。
ごはんは毎食、院内の売店で買うコンビニ食。それも検査や治療の都合で、食べそびれることは日常茶飯事です。トイレに行く時間もままなりません。シャワーすら満足に浴びられず、夜は寝返りも打てないような狭くて硬い簡易ベッドで眠り、看護師さんの巡回のたびに目を覚ます、緊張を強いられた生活が続きます。
こんな日常が、子どもの入院によってある日突然始まります。
多くの親にとっては初めての経験で、十分な準備もないまま、慌ただしく付き添いの日々に突入します。助けになる情報を求めてインターネットを検索しても役立つものはそれほど見つかりません。
場合によっては、自宅から遠く離れた、まったく知らない土地の病院で、初めての付き添い生活を送らざるを得ないこともあります。
ほんのささいなものが、付き添い生活を少し楽にする
- 病室では、すぐに脱いだり履いたりでき、外履きにもなるサンダルが便利。
- スペースが限られる病室でも、S字フックがあるとベッドに荷物をかけられる。
- キャンプ用の簡易ベッドがあれば、寝るのが少し楽になる。
- 食事の途中で呼ばれることがあるので、 蓋つきのタッパーがベスト。
- 病院からほんの数分のところに、おいしいお弁当が買えるお惣菜屋さんがある。
たったそれだけのことで、付き添い生活が少しだけ楽になる、日々の生活のクオリティが上がる。子どもの入院に付き添った経験のある人だけが知っている、ささやかな知恵や知見が、実はたくさんあります。残念なことにこのような知恵や知見の多くは、先輩の付き添いママから伝えられることなく消えていきます。
付き添いのバトンをつなぐ、クチコミサイトを作りたい
今日もまた、付き添い生活をスタートさせるご家族がいます。先輩の付き添いママたちと同じように、土地勘のない場所で、苦労しながら付き添い生活を最初から始めなければならない状況が全国の小児病棟で繰り返されています。
- しなくてすむなら、しないほうがいい経験だった。
- でも、長く、大変な思いをした人ほど、たくさんの知恵や知見を持っている。
- もう二度と、私と同じ思いをさせたくない。
初めての入院、初めての土地でも、付き添い生活の質を向上させ、安心して病気の子どもの看病に専念できる環境づくりをサポートするために、付き添い生活を支えるさまざまな情報を掲載したクチコミサイトを作りたい!
付き添い経験者の中で消えていた「知恵」や「知見」を、同じ境遇に置かれたご家族の「安心」と「笑顔」に変えていくためのクチコミサイトを作ろう!
実現に向けて、クラウドファンディングを2022年5月から6週間実施。266名の方から、300万円をこえる金額をご寄付いただくことができ、早速開発に着手しました。
誰にでも役立つクチコミと病院別のクチコミからスタートします
このクチコミサイトは、大きく分けて「テーマ別掲示板」と「病院別掲示板」の2つがあります。
テーマ別掲示板は、「持ってきてよかったもの」「もらって嬉しかったもの」といった、付き添い家族とその周りで支える人々にとって役立つクチコミが集まる場です。付き添いを経験した人が「ほかの家族にも教えてあげたい」と思う生活情報を取り扱います。
一方、病院によって付き添いのルールはさまざまです。「この病院は電化製品の使用が制限されている」「コインランドリーを使うならこの時間が空いている」「病院の近くにおいしいお弁当を買える店がある」など、病院ごとに異なる情報を集め、長く入院するほどにたまっていく知見をこれから付き添う人に伝える場です。
この掲示板は、付き添い生活をよりよくするために経験者の知恵や知見を集める場です。そのため、医療情報、病院・店舗への不満・要望などは取り扱わないというルールを定め、投稿内容についても審査を行います。
みんなで力を合わせてクチコミサイトを作りたい!
厚生労働省が集計している患者調査によると、入院している子ども(0〜14歳)の数は年間に2万2900人(2020年10月現在)に上ります。新型コロナウイルス感染症の流行が拡大しても、病気にかかる子どもたちが減っているわけではありません。
一方、小児病棟では感染防止対策の強化により、病室内ではカーテンを閉め切り、付き添い家族同士が気安く会話を交わすこともできなくなっています。
付き添い家族が孤立化する中、今まで以上に生活情報をシェアする場が必要とされており、私たちはみんなで力を合わせてクチコミサイトを作りたいと考えました。
あなたは決して一人じゃない」と伝えたい
付き添い生活を支えるクチコミサイトを通じて、私たちが付き添いのご家族に最も伝えたいのは「あなたは決して一人じゃないよ」というメッセージです。
キープ・ママ・スマイリングがこれまでお届けしてきたお弁当や応援パックには、付き添い家族に寄り添うたくさんの人々の想いが詰まっています。そして、その想いが、困難の中にある人の心を支える力を持つことを、私たちは多くの付き添い家族から教えてもらいました。
だからこそ、私たちはこのクチコミサイトも、みんなの想いを乗せて作りたいと願いました。
そして、つらいことのほうが多い付き添い経験が自分と同じ境遇に置かれた誰かの役に立つことで、投稿者である先輩ママたちも元気になって、互いに助け合い、安心と笑顔が無限大に連鎖していくような場も、このクチコミサイトでは提供できると思っています。
付き添いを経験したご家族から、次のご家族にバトンをつなぐプラットフォーム「つきそい応援団」。2022年9月30日に誕生しました!
あなたの経験が誰かのエールに!みんなで作る「つきそい応援団」
「入院付き添い(付き添い入院)の日々を知ってるからこそ、今付き添っている・これから付き添う予定の人を応援したい!」そんなつきそい応援団の仲間を大募集中です!
あなたの経験をぜひたくさん書き込んでください。投稿お待ちしています!